タイトル
著者
出版社 形態 発表年(初出)
大逆説!義経が翔く
(上下)

志茂田景樹
光文社
新書カッパノベルズ
新書 1991
  義経が頼朝に堂々反旗をひるがえし平家や奥州藤原氏と手を組んで鎌倉勢を叩きつぶす!痛快逆転劇です。味方になった平知盛・教経・巴御前の頼もしいこと。頼朝の情けない最期も印象的。でも、鎌倉を滅ぼしたはいいけれど、その後の義経勢の政治的ビジョンというものがまったく描かれてないんですが…。どうする気なんだろう?まあいいけど。
★★★★
  
義経の野望
〜異説「藤原四代記」〜

楠木誠一郎
二見WAi-WAi文庫 文庫 1992
  ごめんなさい未読… 
消えた義経

中津文彦
PHP文庫 文庫 1994
  ※ハードカバー版もあり
悲願の平家打倒を果たした源頼朝と義経であったが、歴史の宿命は非情にも二人の間を引き裂いた。そして義経追討の命が下った途端、義経は忽然と姿を消す。鎌倉が放った密偵の探索が進むにつれて、物語の舞台は京都、鎌倉から奥州平泉、そして遠く中国大陸の靺鞨国にまで及ぶ。―義経が平泉を脱出して北へ向かったという北行伝説の謎を大胆に推理した、著者渾身の長編歴史ミステリー。
神出鬼没の逃避行を続ける義経一行とそれを追う鎌倉勢の、それぞれの葛藤をスリリングに綴った物語。「生きよ義経」(三好京三・著)同様、やっぱりそっくりの義経影武者が出てきて混乱させられます。とりあえず義経は平泉を逃れてさらに北へ逃げ延びますが、その目的は…。そして結果は…。あああ。
★★★
  
妖説義経征戦記

平戸夬
KKロングセラーズ 新書 1997
  @義経が実は女A義経が奥州勢を率いて鎌倉を倒す――という「架空」二本柱で構成されたシミュレーション小説。母常盤のはからいで父義朝の仇を討つため男として育てられた九郎義経。鞍馬の稚児になり弁慶を悩殺し兄頼朝と対面し…それでも女だとばれません。静御前と結ばれてもばれません。いくら何でもそりゃおかしかろう。腑に落ちない点は多いけど、最後、勝利者となったのちは、女の子らしく権力なんぞに見向きもせず、藤原忠衝とラブラブになってめでたしめでたし。よ、よかったね…?
★★
  
義経の征旗
(上下)

中津文彦
光文社 文庫 1998〜99
  もしも藤原秀衝が一念発起、鎌倉に総攻撃をしかけていたら…? 頼朝、討死!義仲、惨敗!義経、征夷大将軍に! と、いやが上にも盛り上がるのに、オチは結局…春の夜の何とやら。残念…
★★★
  
タイトル
著者
出版社 形態 発表年(初出)
成吉思汗の秘密

高木彬光
角川書店/光文社 文庫 1973
  歴史ミステリーの傑作として名高い小説。義経=ジンギスカン説を名探偵神津恭介が推理する!アイヌ民話からモンゴル伝承、人格分析など縦横無尽の謎解きに圧倒されます。特に最後の「なすよしもがな…」解釈にはやられた。でも…私は義経には断じてジンギスカンになってほしくない派なので、正直、読むのに熱が入らなかった。
★★
  
義経埋宝伝説の謎を追え!

荒巻義雄
徳間書店 文庫 1985
  ※徳間書店より1992年に再版
ごめんなさい未読…
  
義経幻殺録

井沢元彦
講談社・角川書店 文庫 1990
  舞台は大正時代。義経はジンギスカン…ではなく中国清朝の始祖となった?という異説の真偽を探偵気取りの「芥川龍之介」が解き明かす。芥川好きでもある私としてはうれしくて笑いがとまりません。あっストーリーもおもしろいですよ(←ついでのように言うな)。
★★★
  
義経はここにいる

井沢元彦
講談社・徳間書店 文庫 1992
  舞台は現代。義経伝説になぞらえた殺人事件が起こります。宮沢賢治がキーワードとしてちょこっと顔見せ。殺人事件の推理と平行して、「義経北行(生存)説」の真偽も緻密に追究されます。
★★★
  
「義経伝説」空白の殺人

中津文彦
双葉文庫 文庫 1993
  ごめんなさい未読…  
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